ふゆから、くるる。
四季シリーズの例に漏れずシナリオゲーの「傑作」と言えるでしょう!
万人受けするシナリオで、過去作未プレイでも楽しめる内容に仕上げてきた感じ。
作品名 | ふゆから、くるる。 |
ジャンル | 学園SFミステリーADV |
ブランドメーカー | シルキーズプラス |
通常価格 | 8,537円 |
体験版/DL販売 |
Youtubeの公式オープニングムービーです。
かっこよすぎる・・・!
【ふゆから、くるる。】のあらすじと所感
「えっ?しほんちゃんが死んじゃうかもしれないってどういうこと?ええっ?しほんちゃんの頭部がなくなっちゃったの?」
しほんちゃんの首無しの胴体が瞑想室でみつかったらしいのだ。
「でっ、でも、四十八時間以内なら首の再接続って可能だよね。えっ? 頭が見つからないの!?だっ、誰かが隠したの?わかんないって? そっ、そんな……」
殺●は珍しい話じゃない。
だって、学園に一人くらい殺●鬼はいるものだもん。
人を殺すのはいいけど、頭部を切断して隠す、というのは絶対にやっちゃいけないタブーだ。
そんなことされたら蘇ることができなくなってしまう。
蘇生を阻止される殺し方をされるほど、しほんちゃんが誰かに恨まれていたなんて信じられないよ。
どうにかして二日以内に頭部を見つけないと、しほんちゃんが本当に死んじゃう!
そんな現実は絶対に受け入れない!
今はショックを受けたり、泣いたりしてる場合じゃない!
私にはできることがあるはずだ!
「そんなのやったことないけど……。わっ、私!」
私がしほんちゃんの頭部を必ず見つける!
「私、名探偵をやるよ!」
外部と隔離された全寮制の学園。
──そこで生活するのは不死の少女達。
彼女らは大人になると同じ時間をかけて赤ん坊になるまで幼くなり、再びに大人になるまで成長し再び幼くなる、というサイクルを繰り返している。
学園からの卒業条件はただ一つ。
外部で観察している何者からか天才だと判断されること。
その判断が下された瞬間、少女は卒業を認められて学園から姿を消すことになるのだ。
不死の少女達の平穏な学園生活は、とある殺●事件によって大きく狂い始める。
なぜ少女達は不死なの?
どうして成長したり幼化したりするの?
学園に閉じ込められてどのくらいの時間が経過したの?
どうして首を切断されても生き返ることができるの?
天才になれなかった少女はどうなるの?
外の世界はどうなっているの?
少女しかいない理由は?
男はどこにいるの?
死ぬって何?
生きるって何?
命ってなに?
なんのために、命、ってあるの?
──事件の鍵となるのは針。
とじ針。棒針。ミシン針。
絹針。つむぎ針。がす針。
ふとん針。洋服針。釣り針。
待針。Tピン。革三角針。
針に導かれて、不死の少女達が死んでいく。
素晴らしいシナリオ
四季シリーズの「冬」にして最後の作品。
結果的にシナリオは大満足。
ミステリーとしての面白さ、テンポの良さ、そして結末に向けての展開の仕方など
本当に素晴らしい作品だった。
残念だったのが、せっかくのテンポの良さがえっちシーンで削がれてしまっていたこと。
シーンはシーンで良さがあるので、クリア後とかにまとめて見たかった。
おまけ的な扱いなのか、ボリュームを盛るためか分からないけどそこだけなんとかならなかったかな。
まあ逆に言えば全体の出来が良いから欠点はそれくらいしか見つからないんだけど。
素晴らしい作品だが、若干のボリューム不足か
前述の内容と多少かぶるが、シナリオ自体のボリュームは若干少ない。
そしてエッチシーンは何故か長いw
シナリオゲーなので当然プレイヤーはシナリオを期待してプレイし、
えっちはあくまでもおまけ的な扱いで考えている人が多いだろう。
しかし、ふゆくるはこのボリュームの割き方が逆転している。
ポケモンキッズを買ったらラムネがめちゃくちゃでかかった感覚だw
その分、ストーリーは飽きなく進めるし良い着地をしているから個人的には許せたが、
気になる人は気になると思う。
何回もいうが素晴らしい作品であることは間違いない。
素晴らしい作品であるからこそ、微かな不満が目立ってしまうのだ!
■空丘 夕陽(そらおか ゆうひ) CV:月野きいろ 目を引くような美少女でもないし、人を引き付ける性格をしているわけでもないのに、なぜか学園の生徒達にモテモテの女の子。 | |
■霜雪 しほん(しもゆき しほん) CV:猫村ゆき 空丘夕陽の親友。 | |
■水名 とりねこ(みずな とりねこ) CV:上原あおい 名探偵をすることになった空丘夕陽の助手。 |
Windows7ではプレイできない
ネットの評価を見るとWindows7でプレイできない人がお怒りです。
確かに仕事用のPCは高スペックでも、そこにエロゲをインストールするわけにはいきませんから、エロゲは古いPCでプレイしている人は多いはず。
私はWin10で問題なく動いたが、
Win7の人やエロゲを低スペPCでプレイしている人は要注意!!
【ふゆから、くるる。】のまとめ
過去シリーズをやった人はもちろん、過去作に比べて万人受けする構成なので、前作をプレイしていない人でも楽しめる作品。
SFやミステリーが好きな人には非常にオススメ。
ちなみにふゆくるに満足をした人は、ぜひ過去作もやってみて欲しい。
多少毛色は違うものの「くる節」と言われるほどの本筋(?)は共通で、
かつインパクトは本作以上なのでハマってしまうこと間違いないからだ。
作品名 | ふゆから、くるる。 |
ジャンル | 学園SFミステリーADV |
ブランドメーカー | シルキーズプラス |
通常価格 | 8,537円 |
体験版/DL販売 |